【電気施行管理技術者1級】『送電系』

出るところだけ!

目次

短絡容量の軽減対策

系統電圧を高くする
変圧器のインピーダンスを高くする
限流(直列)リアクトルの設置。
 限流リアクトルは、短絡事故時の電流を制限することが目的で、系統インピーダンスを高める
 また、遮断器の短絡容量不足にも対応できる。
系統を分割して系統インピーダンスを高くする。

※(令和3年)電力用コンデンサは、無効電流による電圧降下を改善するために使用され、負荷の力率遅れに対応するもの。

直流送電

利点

長距離送電が可能で海底ケーブルの送電に適している。
周波数の異なる系統も連系可能。
交流送電方式に比べ送電損失が少ない。

欠点

コストが高いため、送電距離が短い時には不向きである。
高電圧・大電流の直流遮断が極めて困難である。
電食を引き起こす恐れ
がある。

(令和3年)
〇安定度の問題がなく、送電線の許容電流まで送電容量を大きくすることができる。
 交流のようにリアクタンスや位相角の影響を考慮する必要がなく、直流送電は抵抗の影響しか受けない
 め、安定度に問題がなく、送電線の許容電流まで送電容量を大きくできる。
〇直流送電で交流系統を連系しても、それぞれの短絡容量が増加しない。
 直流送電による交流系統との連系では変換装置を介しているため、直流連携による短絡容量の増加はない
〇電力潮流の制御が迅速、かつ容易に行える。
 直流送電による交流系統との連系では変換装置を介しているため電力潮流の制御は迅速で容易
×高電圧・大電流の遮断が容易に行える。
 電流と電圧のゼロ点がないため、高電圧・大電流の遮断は困難。

地中送電路における

常時許容電流を増大させる方法

〇ケーブルのシース回路損を低くする。
〇誘電正接の小さい絶縁体を使用する。
 絶縁物の特性を向上させて誘電損を少なくすることで、許容電流が増加します。
〇ケーブルを冷却する。
 ケーブル相互の間隔を広くしたり、共同溝内の空気を冷やして規定温度を低くするなどの方法で、ケーブルが冷却
 します。
比誘電率の小さい絶縁体を使用する。(令和3年)
 ケーブル絶縁体の誘電率と誘電正接との積に比例して誘電体損は大きくなるため、誘電率及び誘電正接の小さい絶縁
 体を採用する。


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